2025年の研究開発費のデータでは、2022年までの分しかデータが取れていないが、この世界銀行のデータを見ると、各国軒並み研究開発費を増大させていることがわかる。
日本の対GDP比での研究開発費を見ると、研究費が足りないとたびたび批判の声を聞くにもかかわらず、他国と比べてそれほど悪くないことに目が留まる。
注目すべき点はいくつかあるが、アメリカは2020年頃から研究開発費を一段と増大させていることがわかる。
また、中国も研究開発費を増大させている。2016年ではGDP比2%程度と他国に比べて低い水準だったのが、2022年では2.5%程度と急増している。
研究開発費の増大に比べて対照的なのが、各国の失業率だ。- 失業率のデータ を見ると、各国で近年失業率が悪化していることがわかる。
堅調な伸びを示す各国の科学技術に対する支出と、悪化する失業率。そう、AIの光と影というか、功罪というか、が現れていないだろうか。私は技術系の仕事をしているが、AIの研究開発とその応用以外、エンジニアの職がないという急変ぶりを経験中だ。AIの開発自体に関われれば良いが、そうでなければ職を探すのが難しい、そんな未来像がこの統計データから読み取れるかもしれない。